最近は共働き夫婦が増えてきました。
しかし、妊娠や出産を機に仕事を辞め専業主婦になる女性も多くいます。
出産や子育てに一段落した頃や、子どもが保育園に預けられる年齢になった頃に、妻から「働こうと思うの」なんて言葉が聞かれるようになります。
家計や生活を考えると「妻にも働いてもらったほうがいいのだろう」とも思えるのですが、なぜだか妻の再就職に賛成できない、反対してしまう男性がいるのです。
ではなぜ夫は妻の再就職に反対するのでしょうか。
夫が妻の再就職に反対する理由を考えてみましょう。
①子どものことが心配
今まで妻が家で子どもをずっと見ていたのに、いきなり子どもを預けて大丈夫なのか?子どもが具合悪い時はどうするの?保育園に入れるの?具合が悪い時に預かってくれる人がいるの?などの心配がよぎります。子どもに悪影響が及ばないかということが心配になるのですね。
②家事がおろそかになるのではないか
妻は家庭のことをしっかりやってくれればいいと思っている男性も多いものです。
妻が仕事に出ることで、家事や育児に支障が出てくるのではないかと心配になるのです。また、共働きになることで、自分にも家事の分担が及んでくるのではないかと不安にもなります。
③ 疲れて健康などに影響はないか
仕事で気を遣い、帰ってからも家事や子どものことをするので、疲れてしまうのではないか。疲れてしまって子どものことをちゃんとできないのではないかと心配なのです。
④浮気をされないか心配
妻が社会に出ることで、他の男性と知り合ったり話したりする機会が多くなるので、浮気されないか心配になってしまうという男性もいます。
⑤俺の給料だけではやっていけないのか
「俺は家族のために残業したり休日出勤したり頑張って働いている。俺の給料だけで生活していけないと言うのか」など、「妻が働かなくても生活していける自信があるのに、なぜ妻は働きたいと思うのか理解できない」という話もよく聞きます。
このような理由で、夫は妻の再就職を反対するのですね。
では、妻はなぜ再就職したいと思っているのでしょうか。
「自分で自由に使えるお金が欲しい」「社会と関わっていないようで不安、早く社会復帰したい」「マイホームや車の購入、子どもの教育資金、夫婦の老後の資金の足しにしたい」などの理由で、再就職したいと思っている女性が多いようです。
ベテラン社会人の貴方にとっては「なに甘いこと言ってるんだ」なんてお考えかと思います。
「妻が働いたところで、大した収入にはならないだろう。専業主婦で節約すればいいのではないか」「パート程度で働いても意味がないだろう」などと思うかもしれませんね。
再就職したいという妻に対して、貴方が注意すべき点や、おすすめの対処法をいくつかお伝えしますね。
- 頭ごなしに決めつけて、自分の考えだけを押し付けないようにしましょう。妻の話を否定せずにじっくり聴いて、働きたい理由などを話してもらうことが大切です。
- 妻が働きに出ることで、家事や子育てにしわ寄せや悪影響が及ぶのではないかと心配であることを伝え、できるだけ自分も家事分担などに協力する姿勢をみせることも大切です。
- 妻が働くことで生活に余裕が出ると考えましょう。妻が自由に使えるお金や、家族で旅行したり、家を建てたり、子どもの教育資金を用意したり、老後の資金を準備することも可能になります。
- 妻が働くにあたって、最低限の夫婦の約束事を作っておきましょう。例えば、家族の時間を作ること、子どもの事は何よりも優先して考えること、決定の前に必ず夫に相談すること、決して無理はしないことなどの約束をしてもらうことで、貴方の不安が少しでも減るのではないでしょうか。
- 社会から取り残されているという感覚がある専業主婦もいます。働きに出ることで社会と交わることができ、自分にも自信がついてきます。妻が活き活きと元気に過ごすことができるのなら、妻の再就職を応援できるのではないでしょうか。
いかがですか。
結婚して妻になっても、妻はあなたの所有物でも家政婦でもありません。
妻が働けば生活に余裕ができる、働けるうちは働いて収入を増やす、妻の心の安定のために協力するという気持ちになれるといいですね。
できれば、「妻が再就職するための資格の勉強に理解を示し、そのための資金を用意する」なんてことまでしてあげられたら、「ステキな旦那さま」って貴方の評価も上がります。
夫婦で意見を出し合い、じっくり話し合って、妻の再就職に反対することなく、サポートや応援ができる貴方でいて欲しいと思います。