もともと違う生活環境で生まれ育ったのですから、夫婦の金銭感覚が違うことは当たり前です。
物に対する価値観だって違います。
妻が”服や装飾品に高いお金をかける”ことや”自分が働いている時間に、友だちと豪華なランチを食べている”ことなど、男性の貴方には理解できないことも多いことでしょう。
しかし、貴方が”大好きな車にはお金をかけても惜しくない”とか”大好きな本にはいくらでも投資する”などということにも、妻は全く理解できないかもしれません。
金銭感覚を夫婦で合わせるということは、至難の業ですね。
貴方の収入が豊富にあって、奥さまが自由に使える状況でしたら、夫婦の金銭問題は縁がないかも知れません。
しかし、サラリーマンなどの決められた収入の中でやり繰りしなければならない夫婦の場合には、金額の張る買い物をする際に、日々の生活費に影響が出ることも考えられます。
そこで、妻が夫に説明できない大きな買い物をする際など、お金が必要になり、カード会社や金融機関で借金をしてしまうことがあるのです。
では、妻があなたに内緒で借金をしていたことがわかったら、貴方はどうすればいいのでしょうか。
ここでは、”妻の借金が発覚した時の対処法”と”家計を夫が管理した場合のメリットとデメリット”のお話をしていきます。
目次
妻の借金が発覚した時の対処法
妻が借金をしていることが発覚したら、とても穏やかではいられませんね。
「いったい何に使ったのか」
「借りに行く前に何で相談してくれなかったのか」
「ちゃんと返せるのか?」
「ギャンブルや不倫関係に使っていたのなら、離婚?」
「とにかく返済を考えなければ」
「もしかして、他のところからも借りてないか?」
不安や心配がどんどん募ってきますね。
だからと言って、いきなり妻を責め立てても、解決するわけではありません。
こんな時、どのように対処したらいいのでしょうか。
妻の借金が発覚した時の対処法を、具体的にお話しします。
どうして借金をしたのか、原因をはっきりして解決していきましょう
まず、なぜ妻があなたに内緒でお金を借りる必要があったのかをはっきりさせることです。
例えば冠婚葬祭に使ったり、必要なものの買い物や、友だちとの付き合いが重なったなどの一時的な理由での借金でしたら、次の給料やボーナスで返済の目途が立つ場合もあり、今後も妻が借金を繰り返す可能性は低いです。
しかし、借金の原因がブランド品の購入やギャンブルや浮気であった場合、今回は解決してもまた繰り返す可能性がとても高くなります。
借金をしてまでギャンブルやブランド品にはまってしまう、我慢できない、ダメだとわかっていても繰り返してしまうというような場合、いわゆる中毒症状や依存症になっているのかもしれません。
このようなときは、専門家に相談することもおすすめします。
借入の概要を把握する
妻から、「どこからいくら借りているのか」を、すべて聞き出しましょう。
借金が1か所からだけでない場合もあるようです、隠さず全てを話してもらいましょう。
いつ頃、どのくらいの金利で借金したのかによっても違いがありますが、元金に利息が加わって、思わぬ債務額になっていることもあるかもしれません。
また、持ち家の土地や建物を担保とした貸し付けや、生命保険や個人年金からの契約者貸し付けを利用していないかということも確認しておきましょう。
早めに妻と話し合いをする
できるだけ借金が少ないうちに、返済についてなど2人で話し合いましょう。
借金した側の妻は、体裁もあり真実をすべて話してくれるとは限りません。
しばらくは他に借金を重ねないように、定期的にチェックすることもお勧めします。
妻の対応次第では、妻の両親や親族に相談して、説得などの協力を求めることも考えましょう。
どうやって返済するか考える
借金の金額によっては、早いうちに返済の目途が立つ場合もあるかもしれませんが、金額が大きくなると簡単に完済することが難しくなります。
妻に返済の大変さを実感させるために、実家の親や親族などに頼るのではなく、自分たちの力で返済できるようにサポートしましょう。
他の人に肩代わりしてもらうことで、「次も何とかなるだろう」と思ってしまい、借金を繰り返してしまう可能性があるからです。
妻が働いていない場合などは、パートに出ることも提案しましょう。
既にパートなどの仕事に就いている場合でも、休日やパートの後などに副業をしてもらうことが可能なら、妻の借金に対する責任感も増しますし、借金の原因になった買い物やギャンブルをする時間が少しでも少なくなくなるという利点も見込めるかもしれません。
夫婦の会話を増やす
妻の借金の原因が、家族のための物の購入資金や小遣い不足のような場合は、今後も借金を繰り返すことはないかも知れませんが、夫婦の会話をできるだけ多く持つことで事前に相談してくれるようになるのではないでしょうか。
借金の原因がギャンブルやブランド品購入や浮気の場合は、常習性が疑われます。
借金してまでのめりこんでいるということなら、なかなかやめられないかもしれません。
もし、反省の色も見せずに借金や高価な買い物を繰り返すようなら、離婚も視野に入れて今後のことを考える必要も出てきます。
貴方が、怒って怒鳴ったり責めてばかりだと、妻もあなたに相談し辛くなります。
夫婦関係を見直すいい機会です、小さなことも話し合って信頼しあえる夫婦になる努力をしてみることもおすすめします。
家計の管理について見直す
夫に内緒で借金をする妻には、安心して家計を任せられませんね。
今まで、妻に家計ややりくりを任せきりだった場合は、一旦、貴方が家計を管理するようにすることで、今後の借金の予防にもなります。
いかがですか?
ついつい借金をしてしまう困った妻に、どのように対応したらいいのか。
貴方は、途方に暮れているかもしれませんね。
まずは現状を確かめ、状況の整理をし、今できることからひとつづつ解決していくことです。
「家計を自分がきちんと管理したらいいんじゃないか」という考えも浮かんできませんか?
次に、もしも家計を貴方が管理した場合のメリットとデメリットを考えてみましょう。
家計を夫が管理した場合のメリットとデメリット
昔は、たいていの給料は月給袋に現金で入っていて、直接手渡しされていました。
給料日に夫が月給袋を「はい! 今月の給料」と子どもの目の前で妻に差し出す。
すると妻は「今月もお疲れさまでした、貴方のおかげで何不自由なく生活ができています、ありがとうございます。」なんて言いながら受け取ったものです。
それを見ている子どもにとっても、「父親が働いて稼いでくれたおかげで今の暮らしがあるんだ」と、実感することができたんですね。
男の威厳の見せどころがあった時代です。
今は、ほとんどの給与が口座振り込みになっている上に、給与明細もネットで確認の方式になっているところも多いようで、妻が夫の給与明細を見ることも、給与の額を知ることも不可能な状況のケースも増えてきました。
妻子が、貴方に対して”妻子のために働いてくれていることに感謝する”機会が減ってしまったようにも思います。
“夫が家計を管理するのが、いちばん貯金が貯まる”という統計データを見たことがありますが、そのデータの中では、いちばんお金が貯まらなかったパターンが、”家計を夫婦二人で管理している場合”でした。
確かに夫婦それぞれが好き勝手に使ったら、お金は貯まらないですよね。
貴方の家庭では、家計を誰がどのように管理していますか?
もし、家計を夫が管理した場合の「メリット」と「デメリット」を考えてみました。
家計を夫が管理するメリット
夫が家計を管理してくれることで、妻にとってはお金のことや貯金について気にすることなく、与えられた生活費の中で食費や自分の小遣いのことだけ考えていればいいので、妻は気持ちも楽でしょう。
妻は、家計のやりくりで悩まなくていいのです。
家計管理をしている貴方にとっても、預金の金額など家計の明細がわかるので、自らの「節約しよう」という気持ちに拍車がかかったり、「もっと頑張ってたくさん稼ぎたい!」と思うこともあり、お金が貯まりやすくなるというメリットも考えられます。
家計を夫が管理した場合のデメリット
夫が家計を管理することで、妻の立場でのデメリットが多くなります。
ただでさえ、夫の給料を妻が把握しにくい状況なのに、夫の収入がどのくらいあるのかを妻が知ることは困難です。
更に、妻にとっては、夫が自由に使えるお金がどのくらいあるのかわからないため、夫が何かに浪費していても気づけないということも考えられます。
そして、妻が自由に使えるお金がない場合、友達とのランチや旅行、おしゃれのための出費や、子どもの教育費、急な付き合いや葬祭、家族の病気などの際にも困ることも予想できます。
このように、家計を夫が管理した場合の妻にとってのデメリットは、「妻は十分でない生活費の中だけでやりくりするしかないのに、夫は自由にお金を使っているという状況になりやすい」ということです。
そして、家計を握る夫がやりくりが不得手だった場合には、夫婦として貯蓄もできず、生活費が足りなくなるなどのデメリットも考えられます。
いかがですか?
夫婦が共働きの場合は妻にも収入がありますので、夫婦の収入を合わせてどちらか一方が管理するのか、それとも別々に管理するのかで、考えも変わってきます。
家計を握るのは、夫と妻のどちらが向いているのかという問題に関しては、それぞれの性格にもよります。
もし、どちらかに浪費癖があるようなら、浪費しない方が家計を管理すればいいんですものね。
今は妻が家計を管理していて、何か不満や不安なことがあり、貴方が家計の管理をしようと考えているのでしたら、まず期間を決めて(半年とか1年間とか)やってみるといいのではないでしょうか。
見直す機会も持てますし「やっぱり妻が管理した方がいいな」と思ったら、戻ることも可能なようにしておくことで、不安も少なくなります。
いずれの場合も、夫婦で話し合って一緒にルールを決めることがとても大切です。
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