家事の分担

妻がパートで勤務している場合の家事分担について、どのようにしたらいいのか迷ったことがありませんか?

一般的に、妻の労働状況としては、「妻が専業主婦の場合」「パート勤務の場合(扶養の範囲内)」「パート勤務の場合(フルタイム)」「正社員の場合」などが考えられます。

妻が専業主婦の場合には、主な家事や育児は妻に任せるというケースも多いと思いますし、妻も正社員で共働きの場合は、夫も家事を分担しているという夫婦が多くなるかもしれません。なかでも妻がパート勤務の場合には、「夫婦の家事分担について、どうしたものか」いろいろ悩むのではないでしょうか。

家事分担についての夫の考え方としては、さまざまなものが考えられます。

「妻が専業主婦だったとしても、できるだけ家事は夫婦で分担するべきだ。」

「パートと言えども妻も働いているのだから、夫も家事をきちんと分担するべきだ。」

「妻もパートで働いているのだから、少しでも家事を手伝って、妻の負担を軽くしてあげたい。」

「働いているといっても短時間のパート勤務なのだから、家事は妻にきちんとやって欲しい。」

「たかがパートなのだから、偉そうに仕事をしてると言うな! 家事のやり繰りが大変ならパートを辞めてもいいんだぞ。」

貴方はどんな考え方ですか?

そもそも、共働きの場合の家事分担に対する妻の不満は、「2人とも働いているのに、自分だけが家事や育児も頑張ってやっている」という夫に対する”不公平感”から来ています。

家事や育児には終わりがなく、こなしてもこなしても次々とやることが湧いてくるのです。

しかも、仕事には休日や代休・有給休暇などもありますが、家事や育児には休みがありません。

妻はそれに加えて仕事もしているのです。

女性が仕事に出るには、身支度や化粧をしたり、髪形を整えたりと、男性よりも手間や時間がかかることが多いということも理解しましょう。

次に、パート勤務の妻の、夫に対する心の声をいくつか挙げてみましょう。

  1. 「たかがパートじゃないか」という思いを考え直してほしい。
  2. パート勤務であっても、給料をいただく限りは正社員と同じように仕事に責任があるということをわかってほしい。
  3. 「家事は妻がすることが当然」という考え方を改めてもらいたい。
  4. 家事や育児だけでも、自分の時間がなくて辛いという状況を理解してほしい。
  5. そもそも、私が働かなくても暮らせるだけの給料を稼いできてくれれば、文句言わずに家事も育児もやるわ。
  6. せめて「ありがとう」「お疲れさま」「頑張ってるね」と認めて褒めてくれたら頑張れる。

いかがですか?

パートにしろ、正社員にしろ、妻は「仕事と家事や育児を頑張ってこなしていることを、夫がちゃんと見てくれていて、認めて労ってくれれば、家事も育児も笑顔で頑張れる」と思っているものなのです。

これがわかっていれば、家事や育児ができなくても、妻の機嫌をよくすることが可能ですね。

更に、家事や育児を夫が少しでも負担してくれたり、自分でできることは進んでやってくれたり、気持ちよく手伝ってくれたなら、いつも機嫌のいい笑顔の妻でいてくれることも望めるのです。

妻がパート勤務の場合の家事分担については、これと言った決まりはないのですが、夫婦の勤務形態や、子どもの有無や子どもの年齢、親との同居などで家事の負担も変わってきます。

それぞれの家庭の家事分担については、夫婦で話し合ってお互いの希望を尊重できる方法を考えていけるといいのだと思います。

夫婦で上手く話し合えない時には、私、すみよしひさこに相談してくださいね。