「家に居場所がない」と悩んでいる男性が増えています。
政府の「働き方改革法案」が提唱され、大企業では2019年4月から適用開始となりました。
これは「1億総活躍社会」実現に向けた取り組みだそうですが、『長時間労働改善』『非正規と正社員の格差是正』『高齢者の就労促進』を目指しているものです。
この「働き方改革」でサラリーマンの残業が減り、その分給料の手当ても減り、お金をかけない工夫や副業などでの副収入を考えなければならなくなりました。
残業が減ったことで、早く家に帰れて妻や子どもたちと楽しく過ごす時間が増えることで喜んでいるサラリーマンもいることでしょう。
しかし、喜んでいる人ばかりではないのです。
既婚のサラリーマンで、家に居場所がなく、まっすぐ家に帰りたくないために、仕事帰りに寄り道をして、フラフラと時間を費やすサラリーマンが増えているのです。
このようなサラリーマンのことを「フラリーマン」や「帰宅恐怖症」などとも呼びます。
では、なぜ帰宅恐怖症の男性やフラリーマンが家に居場所がないと思ってしまうのでしょう。
「家に居場所がない」と感じてしまう理由や原因を考えてみます。
①家でくつろげない
本来、仕事で疲れて帰って「家ではゆっくり休みたい」と思いますよね。しかし、「家の中が散らかっていて落ち着かない」「常に子どもや妻の物や洗濯物がリビングに、台所には使った皿や鍋が山になっている」「自分だけの空間がない」「好きに過ごすことができない」などの理由で、家にいても安らげないので、家に居場所がないと感じてしまいます。
②ひとりになれない
「自分だけの部屋がない」というような住宅事情や、常に一緒に居たがるような妻の性格などによって、「家にいると一人でゆっくり自由に過ごす時間がない」という悩みもあります。
「夫が帰るのを待って妻が愚痴を言ってくる」「とにかく息抜きをしたい」「趣味など好きなことをしたいと」思っているのに一人になれないので、「家に居場所がない」と感じてしまいます。
③自分の存在が無視される
「妻と子どもだけの世界ができていて、家に帰っても居心地が悪く、入れない雰囲気がある」また、妻に「もっと遅く帰ってきて」と言われてしまったことがあり、わざと遅く帰っているというケースもあります。
「過去の夫の浮気や風俗行きなどについて、いつまでも妻が根に持っていて、しょっちゅう過去のことを言われたり、ぞんざいな扱いを受けている」など、これらの理由で、妻にとって気に入らないことがあると無視され続けたりするので、夫は「家に居場所がない」と思ってしまいます。
④家事や子育てを手伝わされる
家にいると妻に家事を手伝わされ、夫がやった家事に対してダメ出ししたり文句を言ったり、わざとらしくやり直ししたりするので、帰るのが嫌になっています。
家事を手伝うことが嫌なのではないけど、妻の態度や言動が辛くて「家に居場所がない」と感じてしまいます。
⑤妻の実家に同居している
妻の実家に家族で同居していて、妻が実家に依存しているというケースもあります。
「自分の家じゃない感じがして家に居にくい」「一家の主として扱ってもらえず、発言権もない」「なんでも妻の親と決めてしまって自分の出番がない」これらの理由で家に居場所がないと考えてしまいます。
いかがですか。
仕事が終わってもまっすぐ家に帰れず、わざと時間をつぶして家に帰るサラリーマンには、このような事情があったのですね。
では、実際に帰宅までの時間をどのようなところで過ごしているのでしょう。
- 1人居酒屋
- ネットカフェで仕事や副業
- ファミレスでドリンク飲みながら
- コンビニで酒を買って立ち飲み
- カラオケルームで過ごす
- ゲームセンター
- ひと駅ゆっくり歩く
- Wi-Fiのあるカフェで仕事などする
- バッティングセンターで体を動かす
- 公園や駅のベンチでスマホや読書
- 本屋で時間を潰す
- 家電量販店をうろつく
- 趣味(ジム通いや英会話、資格の勉強)
いろいろな時間潰しの方法があるんですね。
なかには、浮気をしていたり、風俗に通っている男性もいます。
妻には残業だと伝えていることが多いようですが、お小遣いがたくさんあればお金を使っていくらでも時間を潰せるかもしれませんが、少ないお小遣いの中で時間を潰すためには、様々な工夫が必要ですよね。
「家に居場所がない」と思っている男性も、いつまでもこのままでいるわけにいかないと考えているのではないでしょうか。
家に居場所ができる方法があるのか考えてみましょう。
まずは、自分が思っていることを妻に聞いてもらう場を作りましょう。
聞いてもらうのが難しければ、自分の希望や考えを紙に書いて妻に読んでもらいましょう。
妻が簡単にわかって態度を変えてくれることは望めませんが、思っていることを伝えることは大切です。
妻は家事と子育てで余裕がないのかもしれません。
夫が家事を手伝うという方法もありますが、ダメ出しや文句でなかなかうまくいかないと思います。
家事代行や便利家電等をうまく使うことで、妻にも余裕が生まれるかもしれません。
気持ちを伝えても妻が変わらない場合には、別居や離婚を匂わせてみるのも一案です。
人は誰でも「大事にされたい」と思っています。
特に男性は「ほどよく頼られたい」とも思っていますよね。
大事にもされず、頼りにもされず、居ないも同然のような扱いをされるとしたら、「家に居場所がない」と思ってしまうことも仕方ないと思います。
さらに、自分が働いて得たお金も自由にならないという状況だったら、先行きに不安を感じていても仕方ない状況です。
「どうせうちの妻には何を言っても変わらないだろう」と諦めてしまっている方もいると思います。
第三者に相談することも有効です、困ったらお気軽に相談してくださいね。