いきなり妻から「別々の部屋で寝よう」と言われたら驚きますよね。
「俺、何かしたかなぁ?」
「妻が浮気でもしているんじゃないか」
など、様々な憶測が湧いて、疑心暗鬼になるのではないでしょうか。
今まで同じ部屋で寝ていたけれど、別の部屋で寝たくなったということは、何らかの理由があるはずです。
まずは、奥様に「別々の部屋で寝たい理由」を聞いてみましょう。
「別々の部屋で寝たい」という一般的な理由としては次のようなものが挙げられます。
①就寝や起床の時間が合わない
仕事や子育てなどで夫婦の寝る時間や起きる時間が同じでないことが多くあります。
相手が寝る時間を待っていたり、相手が早起きする目覚ましの音で起きてしまったりすることで、自身の睡眠時間が短くなり身体にも精神的にもいいことがありません。
安定した睡眠時間の確保のために別々の部屋で寝ることを考えるのもわかります。
②相手の寝相が悪い、寝返りが気になる
同じ部屋、特に同じ布団やベッドで寝ている場合、相手の寝相が悪かったり、寝返りの回数が多かったりすることでその都度起きてしまい寝不足につながることもあります。
この場合は、別々の部屋にしないまでも別々の布団やベッドにすることで解決可能ですね。
③相手のいびき、寝言、歯ぎしりが気になる
ラブラブの頃は相手のいびきも寝言も歯ぎしりもそれほど気にならなかったけれど、夫婦として年月が過ぎると、「いびきがうるさい」「歯ぎしり何とかなんないの」という気持ちになったりします。
気になって睡眠時間が少なくなるようだと仕事や健康にも差し支える可能性が高くなります。
いびき、寝言、歯ぎしりは、本人が自覚できないところが困ものです。
また、”音”の問題としては、相手の「寝る前のテレビやスマホなどの音が気になる」という意見もあります。
④寝るときの部屋の明るさの好みが合わない
「寝るとき、部屋を真っ暗にしますか?」という調査でYesと答えた人が70.7%(日本全国サラリーマン実態調査)。以前みた血液型の本で「O型の人は部屋が真っ暗でないと寝られない」と書いてあった記憶もあります。
夫婦でもどちらかが「少しでも明るいと眠れない」「真っ暗だと眠れない」という状況であった場合、寝る部屋を別々にすることで部屋の明るさ問題は解決しますね。
⑤乳幼児の子育て中
乳幼児がいる場合、夜泣きや授乳のために夜中に何度も起きなければならない状況が続きます。
同じ部屋で寝ている場合、夫もその都度目覚めてしまい、寝不足になることが考えられます。
夫が寝不足で仕事に行くことを懸念しての奥さまからの提案かもしれません。
⑥お互いの快適な部屋の温度が違う
特に、夏のクーラー問題は夫婦問題の中でもよくある問題です。
男性は「部屋をガンガンに冷やして寝たい」という考えの方が多く、女性は「あまり冷えすぎた部屋で寝ると体調を崩す」という意見が多いのです。
寒い季節でも、「暖房をつけたまま寝たい」「暖房は消して寝ないと部屋が乾燥して起きたときに調子が悪い」という意見に分かれたりします。
この問題は部屋を分けることで解決しますね。
⑦どうせセックスレスだし
奥さまが「スキンシップもセックスもないのに、一緒に寝ている意味があるのか」という考えや疑問を持っている場合があります。
スキンシップもセックスもないのだったら、1人でゆっくり眠りたいと思っているのかもしれません。
⑧そもそも夫と一緒に寝たくない
夫婦仲が険悪になっていて、それでも住宅事情や習慣などで仕方なく一緒に寝ているケースもあります。また、特別具体的な理由もなく、ただ「別々の部屋で寝よう」と提案された場合には、奥さまの浮気を疑ってみることもお勧めします。
夫に内緒でメールや電話を交わしたいと考えたり、他の男性に気持ちがある場合、女性は夫と一緒にいることを拒むケースも多いものです。
いかがですか。
このような理由で妻が「夫と別々の布団やベッド、別々の部屋で寝たい」と考えるケースが多いのです。
既に別々の部屋で寝ている夫婦が「別々に寝る」ことになったきっかけは他にもあります。
夫婦喧嘩のあとに一緒に寝たくなくて、別の部屋に客用の布団を敷いて寝てから戻るきっかけがなくそのまま別々の部屋で寝ている。
子どもが母親と一緒でないと寝ないため、母親と子どもが一緒に寝て父親だけ別に一人で寝るという生活が当たり前になり、子どもが独立してもそのままになっている。
このような場合にも、夫婦が一緒に寝た方がいいのだろうと思っていても、戻るきっかけがつかめずに悩みながら別々に寝ているというケースも多いようです。
次に、夫婦が別々に寝ることのメリットとデメリットを考えてみましょう。
<夫婦が別々に寝ることのメリット>
- 相手に気遣うことなく自分のペースでゆっくり眠れるし、一人の時間が持てる
- 自分の好みの寝具(ベット、布団、寝具の質や硬さなど)や環境で眠れる
- 睡眠に対するストレスが減ることで熟睡でき体調がよくなる
<夫婦が別々に寝ることのデメリット>
- 部屋や寝具を分けることで余計にコストがかかる
- 夫婦のスキンシップがとりくくなりセックスレスに陥りやすい
- 相手の異変(病気のサインなど)に気づきにくくなる
これらのメリットやデメリットを踏まえた上での、妻からの「別々の部屋で寝よう」と言われたことに対する判断が大切です。
また、別々の部屋で寝たいと思っても、住宅事情などで部屋を分けられないというケースもありますね。
ダブルベッドやダブルの布団に一緒に寝ている場合には、寝具の買い直しや買い足しが必要になる場合もあります。
ひとりずつの布団やベッドを使っていて部屋が余計にない場合は、布団やベッドを分けて離し、間に間仕切り家具などを置いたりすることで、解消できることもあります。
たとえ夫婦の寝室が別々になったとしても、「週末は同じ部屋で寝る」「月に一度は一緒に寝る」などの”夫婦の約束事”を決めてから寝室を分ける案に応じることをおすすめします。
また、「子どもの弁当作りで早起きするから」「夫婦の仕事の時間が違うので」「子どもの夜泣きや夜中の授乳、弁当作りのための早起きなど、子どものこと」などの理由で部屋を別々にする場合には、「状況が変わったら寝室を同じに戻す」という条件をつけた上で応じることも大切です。
夫婦は「話し合うこと」でわかり合えることが多くあります。
奥さまの意見には、疑問を感じてもまずは「そう思うんだね」などの肯定の言葉がけをしましょう。
頭から否定されると正直な理由や考えを言い出せなくなるので、本当の理由を聞きだしにくくなります。
ケンカや仲違いが原因で「夫婦が寝室を分ける」ことにならないことを願っています。