貴方の妻がママ友との関わりで悩んでいると知ったら、どうしますか。
何とか自分が解決できないものかと、一緒に悩むかもしれませんね。
以前、私の知り合いの女性が、子どもの小学校のPTA役員をしているときに、同じ役員のママ友に無視されたり仲間外れにされたりしてうつ病になってしまったことがありました。
彼女は、PTAの仕事どころか、家の事や子どものこともできなくなってしまいました。
毎日メソメソ泣いて過ごし、住んでいる家にも居たくなくなるほど精神が傷つけられていたのです。
ご主人は困り果て、学校に出向いて先生にPTA役員をおろしてもらうことをお願いしました。
さらに、妻の母親に援助を頼み、妻は入院治療することで徐々に回復に向かいました。
これは極端な例なのですが、母親にとって大切な子どもを育てていく上で、子どもの友達のママとの付き合いはとても重要なものだと思っています。
しかし、そのママ友に振り回されてしまうというケースも少なくはないのです。
妻にママ友がいることで、「子どもの遊び場や病院関係･買い物などの情報を教えてもらえる」「子どもの悩みを共有したり相談できる」などのいい点もあります。
夫からみると「ママ友なんて居なくてもいいじゃないか」などと思うかもしれませんが、母親として子育てをするうえでママ友との関わりは切っても切り離せないものでもあるのです。
しかし、夫にとっては妻とママ友との関わりが深くなることで、決していいことばかりではありません。
妻がママ友と打ち解け、仲良くなりすぎて困惑しているご主人からの悩みもよく伺います。
ここでは、妻とママ友との関わり方での夫の立場でのお悩みをいくつかあげてみましょう。
①ママ友との付き合い上でのトラブルが多い
子どもの習い事や受験、母親の服や持ち物、夫の職業など、ママ友同士の「見栄の張り合い」になっている。
「その場にいない人の悪口を言う」「グループが出来上がっていて仲間に入れない」「気に入らない人は無視したり仲間外れにする」など、このようなことで妻が日々悩んでいる姿を見て困っています。
②ママ友の家と我が家を比較される
ママ友がSNSに豪華な旅行や外食などの写真を載せていることで、我が家と比較され、妻に自分の不甲斐なさを指摘されているようで辛くなってしまいます。
③ママ友のご主人と自分を比べられる
妻が仲良くなったママ友のご主人のイクメンぶりや、出身大学、収入の多さや職業など、比べられてもどうしようもないことまで比較されても困ります。
④ママ友との付き合いで金遣いが荒くなった
ママ友と金銭感覚や家庭の収入や経済観念の違いがあるのに、ママ友にブランド物を自慢されて影響を受けたり、贅沢なママ友同士のランチが当然になっていたり、飲み会が多かったり、子供服のブランドにもこだわるようになり、金遣いが荒くなっている。我が家は普通のサラリーマンなのに、対等に張り合わないでほしいと思っています。
⑤妻のママ友をどうしても好きになれない
子ども同士が仲良しなので、ママ同士が付き合うのも仕方ないけど、夜の飲み会が当然と思っていて、妻をいつも誘うママ友や、納得いかないことを言ってくるママ友や、放任主義といって自分の子どもを全くかまわないママ友など、どうしても好きになれない妻のママ友がいるというケースもあります。
⑥ママ友から色目を使われる
ママ友の中でも浮気性な女性や、夫婦関係が上手くいっていないママ友などが「相談したいことがある」などと言って自分を誘ってくる。無下に断ると、今後の子どもや妻との人間関係に何か悪い影響があるのではないかと心配になりながら断るけど困っています。
⑦同じマンションや社宅内でのママ友トラブル
社宅の中では、夫の会社での役職や人間関係が妻同士の関係性にも影響があるので、子どもを含めママ友同士のトラブルも多く、妻に申し訳ないと思っています。
また、マンションなどの集合住宅でのママ友とのトラブルもあり、購入したマンションの場合など簡単に引っ越すこともできないので困っているというケースもあります。
いかがですか。
妻のママ友とのトラブルには「ママ友グループの中にボス的存在の人がいて、その人のやりたい放題になっている」「子どもの喧嘩に親が口出ししてくる」「ママ友グループの中に窃盗癖のある人がいる」「ママ友グループから抜けられない」というような悩みもあります。
ママ友が関わるトラブルには様々なものがあるのですね。
以前カウンセリングでお話した男性で、奥さまがママ友に誘われて始めた仕事が夜の風俗店で、2人の子どもを放って夜の仕事に出かけてしまい、夫は残業も出張もできなくなり収入が激減して困っているという相談を受けたことがあります。
妻がどのようなママ友と付き合うかで、家族の生活まで大きく変わる可能性があるのです。
もし、妻からママ友についての話や相談をされたら、何と言ってあげたらいいのでしょうか。
- 今のママ友グループにこだわらず、それ以外のママ友にも目を向けるように促す
- 身分不相応なお金の遣い方をしている場合は、それに気づいてもらう努力をする
- ゴタゴタに巻き込まれないように、SNSの使い方に十分注意を払うように話す
- グループ内に陰口や陰湿ないじめがある場合は、早めに退くように気付かせる
そして、”夫婦関係が良好”なことが何よりも大切です。
妻に困ったことや悲しいことなどがあった時に、夫に素直に相談できる環境が整っていれば、ママ友とのトラブルを早めに気付いて解決に導くことができる可能性が高いのです。
くれぐれも妻に「夫よりママ友の方が相談しやすい」なんて思われないように、良好な夫婦の関係性を築いていけることを願っています。
