夫婦がお互いに子どもの将来を思って、教育方針の違いで喧嘩になったり言い合いになったりすることがあります。
教育に関しては、いろいろな考え方があるのですから、教育方針に正解も不正解もないのです。
今日は「夫婦の教育方針の違い」を、どう乗り越えればいいのかを考えてみましょう。
①夫婦で教育方針が違うのは悪いことではない
夫婦の考えは、それぞれ違って当たり前です。夫婦で教育方針が違うことで「何とか考えを合わせなければ」と焦る必要もありません。
子どもにとって選択肢が広がると考えればいろんな考え方があっていいのです。
ただし、教育方針が合わないことで夫婦喧嘩をすることは、子どもに良い影響はありませんので気をつけてくださいね。
②話し合う時には、頭から否定せずに相手の意見も尊重する
お互いに育った環境が全く違います。
「子どもは自分が育ったように育てたい」また、「自分が育ったようには育てたくない」など、考え方も様々です。
例えば、夫は大学まで公立学校で過ごし、妻は幼稚園から私立の一貫校で過ごした場合、妻は「自分と同じように子どもを大学まである一貫校に通わせたい」と考え、小学校受験も視野に入れて育児をするケースが多くなります。
夫は、自分が育ってきたように「高校や大学を受験して自分の行ける学校に行けばいいんじゃないか」と考えていたりするものです。
私立小学校を受験するメリット(中学や高校の時期に受験に囚われず部活や好きなことが存分にできる)やデメリット(お金がかかる、近所や地元に友達ができにくい)、また、公立学校で過ごすメリット(地元の友達と遊べる、金銭的に安く済む)やデメリット(受験が付きまとうので受験勉強が必須)を夫婦で話し合い、家庭の状況で判断するという考え方もあります。話し合う際には、自分の意見の主張だけするのではなく、相手の意見もきちんと聞いて、「歩み寄る」ことや「一緒に全く別の考え方を見つける」こと、更に、資料などの関係する情報を集めておき、参考にすることも大切です。
③子どもの意見も取り入れる
産まれて半年も経てば、始められる習い事もありますが、3歳4歳から英会話・スイミング・ピアノ・体操・英語・サッカー・公文・習字など何らかの習い事を始めることが多いという調査結果がありました。
「親が習っていた」という理由で始める習い事が多いように思いますが、「体験できるものをいくつか体験してみてから、子ども自身に決めさせる」という選択方法もありますね。
また、習い事に限らず、小学校や私立中学の受験などは、親が情報を与えた上で、子どもから「やってみたい」と言われるのを待つという考え方もあります。
いかがですか。
親としては、子どもに「こんな大人になってほしい」という希望がありますよね。
子どもが将来やりたいことや就きたい職業があるのなら、目標に向かいやすい道を示してあげればいいでしょう。
大学を出ていなくてもたくさん稼いでる人、楽しく幸せに暮らしている人もたくさんいます。
有名大学に通っていながら、逮捕されるような悪いことをしてしまう人、幸せを感じられないでいる人もいます。
大切なのは、子ども自身が「自分で生き抜いていく力」を身につけること、幸せを感じることができる自立した大人になれることです。
父親と母親の教育方針が合っていないと、子どもが戸惑ってしまうことになり、夫婦喧嘩や言い合いを子どもに見せることにもなりますので、いいことがありません。
子どもの性格を見極めて、親の考えを無理に押し付けることなく、”子どものための目的”に沿った教育方針を持てることが目標です。
子どもの前で夫婦喧嘩や言い合いをせず、自分の考えだけを通そうとするのではなく、「子どもの将来に何が必要で大切なのか」を考え、お互いが妥協できる点をみつけていくことができるといいですね。