「妻の無駄遣いが気になる、どうしたらそれに気付いてやめてくれるでしょうか」という男性からのご相談があります。
何を「無駄遣い」と思うのか、それは家庭の収入や、夫婦それぞれの考え方や生まれ育ってきた環境などによっても違うと思います。
食に興味のある人は、「美味しいものならいくらでもお金をかける」という考えを持っていたりします。
「趣味にはいくらでもお金をかける」「年に一度、海外旅行に行くために普段は質素に節約生活をしている」というケースもあります。
価値観はそれぞれ違いますので、夫婦で価値観が全く合わなかった場合には、夫婦喧嘩の原因にもなりますし、お金が貯まらなくて困ったりすることにもなり得ます。
世の中の男性たちは、妻のどのようなお金の遣い方を「無駄遣い」だと考えるのでしょう。
夫が思う「妻の無駄遣い」の具体例を挙げてみます。
- ブランド物のバッグや服・靴・アクセサリー・ジュエリーなど(見栄としか思えない)
- バーゲンでの買い物(「安かったから」と服を買うけど着たことない服がたくさんある)
- ママ友とのホテルランチ(俺はいつも安いコンビニ弁当なのに)
- 百均商品(安いからと使わないものまで買って家のものを増やす)
- 子供服やおもちゃを次々買う(子どもの教育上も良くないと思う)
- 度々の外食(たまにはいいが、しょっちゅうだと不経済)
- エステ(効果が出ているのかわからないのでお金がもったいない)
- ネイル・まつエク(妻が綺麗になることはいいが、高い気がする)
- アイドル追っかけ(コンサートなどはいいが、家の中がグッズでいっぱい)
- ギャンブル(昼間からパチンコ屋に入り浸っている)
- デパートの弁当や総菜(頻繁に食卓にのぼると「たまには料理しろよ」と思う)
- ダイエット(運動器具やダイエット商品、サプリなどたくさんあるが痩せたことがない)
- 習い事・資格の勉強(多くのお金がかかる趣味や、収入に繋がらない資格を取ろうとする)
他にもたくさんあると思いますが、男性には理解できず、贅沢と思ってしまうことも多いのでしょう。
妻に「無駄遣いばかりするなよ!」と、ガツンと言いたいところですが、優しい男性ほど言えずに我慢してしまう傾向にあります。
妻は、夫に怒られることもないので”無駄遣い”ということに気付かず、「頑張っている自分へのご褒美!」「たまにはいいわよね~」「プチ贅沢」などと理由をつけたりして、どんどん無駄遣いがエスカレートしていく可能性もありますね。
実際に、妻がクレジットカードやキャッシュカードを持っていて自由に使える状況で、歯止めが利かずに「残高がありません」などのお知らせで妻の無駄遣いに気付いたという夫からの相談例もありました。
専業主婦の妻が、不倫のためのホテル代を頻繁に払っていたという例もあります。
「妻に何も言えない」と、妻が逆切れしたり怒って無視されたりすることを恐れて、そのまま放置しておくと、家庭の経済に悪影響を及ぼすことも考えられます。
貯金が無くなっていたり、クレジットカードの利用額上限を超えて使えなくなっていたり、知らないうちに借金があったりして初めて気がつくということにもなりかねません。
妻のことを「無駄遣いしているな」「浪費家だな」「経済観念がないな」などと思うのでしたら、早めに何か策を講じる必要があります。
次に、妻の無駄遣いを少しでも減らしたり、なくしたりしていける方法「妻の無駄遣いの対処法」をいくつか提案します。
①むやみに文句言ったり怒ったりしない
女性の中にはストレス解消のために買い物をする人もいます。
夫が妻の愚痴や話をただ聞いてあげることで、ストレス発散にもなり、夫に理解してもらっているという安心感で心が安定することがあります。「無駄な買い物はしない」という冷静な気持ちになれることもあるでしょう。
②生活費専用の口座を作る
生活費専用の口座を作り、妻にはそのキャッシュカードを渡しておく方法です。
妻の小遣いも含めて入れておき「その金額の中でやり繰りしてね」とお願いするのです。
節約すると妻が自由に使える小遣いが増えるので、無駄遣いが減る可能性が高くなります。
職場によっては給料振込口座を2つに分てもらえるところもあるようです。
また、貯蓄専用の口座を作って、いっさい手を付けないようにすることもおすすめです。日ごろから、貴方もこっそりバレないようにお金を貯めておけるといいですね。
③クレジットカードを使わせない、利用を制限する
クレジットカードは浪費家にとって「打ち出の小槌」みたいなものです。
制限がかかるまで好きなだけ遣えてしまうのです。
無駄遣いの多い妻にはできれば持たせない方が賢明です。
「クレカの整理をしている」など理由をつけて、解約してしまうのもいいでしょう。
持たせる場合には、「使う時には前もって金額を教えてね」「月に〇万円まで」と上限を設けるなど、約束事を決めることが必須です。
カードの利用明細には、毎月必ず目を通しましょう。
④家計を妻に任せっきりにしない
妻に家計を全て任せたままでチェックも確認もしていないと、貯金できているのか、収支はどうなっているのかわかりませんね。
「貯金はどのくらい貯まってる?」など、貴方も家計に興味があるという態度を見せて、定期的に家計の確認をすることが大切です。
また、面倒かもしれませんが、貴方が家計管理をすることで「妻の無駄遣い」の解決が望めることもあります。
⑤妻にも働いてもらう
妻が専業主婦の場合、パートでも少しの時間でもいいので働いてもらうことで、”労働してお金を稼ぐことの大変さ”を実感してもらうことが期待できます。
子どもが幼くても、簡単ではありませんが株やFX・内職・ネットでのアフェリエイト・YouTubeなど、家で稼げる方法もあります。
仕事をすることで、無駄遣いする時間も少なくなりますので一石二鳥ですね。
⑥FPなどの専門家を頼る
お金の専門家であるFP(ファイナンシャルプランナー)に一緒に相談に行くこともおすすめです。
「将来家を買いたい」「子どもを大学に行かせたい」などの目標に沿って、貯蓄・家計管理のの具体的なアドバイスをもらえます。
妻に「今のままではお金が足りなくなりますよ」などと言ってもらうこともできるでしょう。
夫婦問題専門のカウンセラーに2人で相談に行くのもいいと思います。
夫婦2人だけで話すと、つい喧嘩になってしまうような場合には特に有効です。
お金のこと以外にも、夫婦で冷静に話すことができない場合など、夫婦関係を見直して改善していくことが望めます。第三者の意見なら、妻が受け入れてくれることも多いものです。
⑦夫婦共通の目標を持って貯金する
お金を貯めるための「明確な目標」があることで、妻の無駄遣いが抑えられる可能性があります。
「車を買う」「家を建てる」「子どもの学費を積み立てる」などの大きな目標や、「月に一度はディズニーランドに行く」「年末年始はハワイで過ごす」などの具体的な目標を持つことで、無駄遣いを我慢して節約できる妻に変わるかもしれません。
いかがですか?
妻を信頼することはいいことなのですが、家計管理を丸投げすることなく、夫婦が力を合わせて稼いだお金なのですから、夫も興味を持ち、嫌味にならない程度に家計に関わることが大切です。
もし、妻にギャンブル癖があったり、内緒で大きな借金をしていたような場合には、離婚を考えることになるかもしれません。
“借金が発覚してから妻の無駄遣いに気づく”なんてことがないように、常日ごろから夫婦の会話やコミュニケーションを大切にしておくことが、妻の無駄遣いの予防にも繋がると思います。