妻が嫌で仕方がなくて、何とか我慢の仕方を知りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
夫婦といえども、もともと育った環境も考え方や価値観も違うのですから、相手のことが嫌になってしまうこともありますよね。
喧嘩が勃発することだって、避けられるわけがありません。
貴方も、妻のことが嫌で、我慢することが大変だと思っているかもしれませんが、妻だって、貴方のことが嫌だけど、我慢しているのかもしれませんよ。
私は、夫婦問題に特化したカウンセラーなのですが、これまでにカウンセリングで実際に伺ってきたお話から、男性は妻のどのようなところが嫌だと思っているのか、その嫌なところの我慢の仕方も併せて提案していきたいと思います。
①「とにかく妻の性格が嫌」
妻の性格がズボラで、だらしない。家の中に物が多く、散らかっていて落ち着かない。使った食器や鍋がいつもシンクに山積みになっていて、気を利かせて片付けると「嫌がらせだ」と言われる。何かを言うと反撃してくる。全く可愛げがない。
男性が優しくて、あまり怒ったりしないようなケースでは、女性が「何をやっても許してもらえる」と思い込み、どんどん図々しくなっていくこともあります。
要所要所で、きちんと自分の希望を「こうしてもらいたい」「こうしてくれると嬉しい」などと、直してもらいたいところを伝えていくことも大切です。
「どうせ何を言ってもダメだろう 」と諦めてしまいたい気持ちもよくわかりますが、言いやすいことから伝えてみてくださいね。
②「妻の外見が変化して嫌になってきた」
以前はスタイルも抜群で、肌のハリもあり化粧もしていて自慢の妻だったが、太ってきたり、いつも化粧もせずに、不機嫌な顔でいる姿に幻滅してしまう。
妻だって、夫に褒められると「もっとキレイになろう」などと思うものです。
妻がいつもキレイにしているのが当たり前ではないのです。お化粧をしている日があったら「今日は特にキレイだね」「お化粧してると明るくていい感じだね」などと気づいて褒めることで、「見てくれている」と感じて、キレイでいる努力をするようになるのではないでしょうか。
そういう貴方自身は、だらしない体型になったりしていませんか。歳をとったらある程度は「お互いさま」と思う気持ちも大切です。
③「妻の家事の仕方が気に入らない」
夫も、ある程度家事ができる場合など、特に、妻の家事のやり方に不満を持ったりします。掃除の仕方が雑だったり、洗濯物の干し方がシワシワだったり、料理や食器洗いの方法などについても、自分が考えているのと違うやり方だと不満を抱くものです。
まず妻がやってくれていることに感謝をしましょう。
そして、やり方が自分と違って、どうしても気になったり、どうしても任せられない場合には、「家事分担」という理由をつけて自分でやってしまいましょう。
もし、自分でやる時間がないのでしたら、妻に「このようにやってみるのはどうかな?」などと一緒にやってみせて提案してみるというのも一案です。
できるだけ便利家電に頼るというのも、妻も楽ができるしいいかもしれませんね。
④「妻の態度が女を捨てていて嫌だ」
家ではいつもジャージなど楽な格好、髪はボサボサ、お風呂上がりに裸でウロウロする、平気でおならをするなど、交際中や結婚当初にはなかったような「女を捨てている」態度が多くなり、女性として見ることができなくなってしまっている。
「家では楽な格好でいたい」という妻の気持ちはわかりますが、そんな状況では「女性として好きな対象に見ることができない」という男性の気持ちもよくわかります。
妻に言えるようでしたら「こういう女性が好きだな」「こういう風にしてくれると嬉しいんだけどな」などの希望を伝えてみましょう。
「女を捨てているな」などと言ってしまうと余計に意地になるかもしれませんので、言い方にはくれぐれも注意しましょう。
⑤「妻がいつも夫を馬鹿にしていて嫌だ」
「給料が安いくせに」「貴方のことはATMとしか思っていないわ」などと言われたら、妻子のためと思って頑張って働いているのに、馬鹿にされて悲しくなってしまいますね。
優しくて思いやりのある男性は、人を傷つけないようにいつも配慮しているので、妻がつけあがってしまうケースが多くあります。
優しいだけではなく、どうしても許せないことについては、勇気を出して「それは言い過ぎだと思うよ」などと思いを伝えていくことも大切です。
⑥「子どもの教育方針が妻と合わなくて困る」
妻は「子どもを私立の一貫校に入れたい」という方針だが、自分は「近所の公立学校に行った方が、近くに友達がたくさんいていいんじゃないか」と思う。他にも、子どもの叱り方など、妻とは考え方が合わなくて喧嘩になってしまう。
妻が自分の考えを譲らないタイプの女性なのでしょう。お互いに可愛い子どもの幸せを考えての意見だと思いますが、それぞれの場合のメリットやデメリットなどを出し合って、夫婦で話し合えるといいですね。
「負けるが勝ち」です。妻の意見をまず肯定して、認めて、それから自分の意見を伝えるという伝え方をおすすめします。
⑦「妻の金銭感覚が理解できなくて嫌だ」
妻が極端な倹約家だったり、金遣いが荒かったりすることも、夫にとっては大きな悩みの種になります。
夫婦の金銭的な価値観が大きく違うことで、喧嘩が多くなったり不満を持つことにつながります。
妻に家計をすべて任せている場合は、”夫が家計を握って妻に生活費を渡す”という方式に変更することで、妻の金銭感覚に対する不満が少し減るのではないでしょうか。
妻には、できるだけクレジットカード決済をしてもらって、明細で使途を確認できるようにすることも有効です。
⑧「自分の両親と妻の関係が悪くて板挟みが嫌」
妻と自分の両親の仲が悪くて、いつも妻から舅や姑の悪口ばかり聞かされることが辛い。
両親からも妻のことを注意されて、板挟みになっている。
妻と両親の間に入って板挟みになるのは辛いですね。
実は、間に入った貴方の対処次第で嫁姑関係も変わる可能性があります。
実家に行くときには自分と子供だけで行ってもいいかもしれません。
その時間に妻は自由にできますし、みんなが嫌な思いをしなくてすみますね。また、両親の前では両親の味方をし、妻の前では妻の味方をする、というようなこともおすすめします。
⑨「妻がセックスに非協力的で嫌」
妻がセックスを拒否するので、長いことセックスレスになっている。
断られる理由がよくわからないので、何も対処できない。応じてくれても、義務的でこちらは少しも嬉しくもない。
夫婦にとって性生活は大切なもの。
お互いの思いやりや歩み寄りも必要ですね。
何かセックスを楽しめない事情があるのかもしれません。
妻と話し合って解決していけるといいのですが、2人で話し合うのが難しければ、一緒にHow to動画などを見て、研究して試すということもできたらいいですね。
いかがですか。
「そんなに妻のことが嫌だったら、離婚してしまえばいいじゃないか」などとアドバイスしてくれる友人もいるかもしれませんね。
簡単に離婚を決められれば良いのですが、我慢の仕方を悩んでいるような貴方にとって、離婚は選択肢の中に入っていないのでしょう。
離婚を選択しない大きな理由として、「子どもがいるから」という男性が多いものです。
離婚した場合、多くの男性が子どもと離れ離れになってしまいます。
そして、一緒に住んでいた時と比べたら、子どもと会える回数が極端に減ってしまう。
もしくは、全く会えなくなってしまうというケースもあるんです。
「かわいい子どもと会えなくなるくらいだったら、妻が嫌で我慢を強いられたとしても、そちらを選ぶというお気持ちもよくわかります。
子どもの年齢や性格にもよりますが、両親の仲が悪く、喧嘩をする姿や、いがみあっている姿や、どちらかの親が常に我慢して苦しそうに生活している姿を見せていくのも、あまりおすすめできるものでもありません。
しかも、我慢ばかりしていると、ストレスが大きく、精神的な病も心配です。
我慢をしている中で、眠れない、笑えない、食欲がない、仕事に意欲がわかない等の状況が気になるようでしたら、無理に我慢を続けることは危険です。
早めに、私たち夫婦問題カウンセラーにご相談いただくことを考えてくださいね。