もし、妻が浮気していることを知ってしまったら、とても穏やかな気持ちではいられないのではないでしょうか。
男として、妻に「プライドを傷つけられた」「 馬鹿にされた」「裏切られた」などという感情で、怒りの気持ちが沸いてきたり、辛く落ち込んでしまうこともあるでしょう。
「妻が他の人を好きになったのなら仕方がない」と考えて、妻を自由にさせてあげようと考える男性もいらっしゃいます。
また、何とか妻に対して制裁を加える効果的な方法を探す男性もいるかもしれません。
では、実際に妻が浮気をしていることがわかった場合、夫はどのような制裁を加えることが多いのでしょうか。
まず、お勧めできない制裁方法から挙げていきます。
①咄嗟に怒鳴ったり殴ったりする
妻の浮気が発覚したら、頭にきたり裏切られたと感じて、咄嗟に妻を怒鳴ったり殴ったりしてしまうことが考えられます。理由が何であれ妻に対して暴力をふるってしまうと、傷害罪や暴行罪に該当し、逆に訴えられてしまうこともあります。
一般的には男性の方が力が強いので、妻に怪我をさせたりしてしまうリスクも考えられますので、まずは冷静になって考えることが必要です。
②妻を家から追い出す、自分が家を出る
浮気して裏切った妻の顔を見るのも嫌だという気持ちで、深く考えずに妻に「出ていけ!」などと妻を家から追い出すのもお勧めしません。
また、浮気した妻と一緒に暮らしているのが辛くて自分が家を出るというケースもあるかも知れませんが、妻を自由にさせることで、浮気相手と自由に会うことも考えられます。
さらに、夫婦の別居期間が長くなることで、離婚事由になり、離婚しやすくなることもあります。離婚したくない場合は特に、別居は避けた方が良いでしょう。
③腹いせに自分も浮気する
「俺は浮気もしていないのに、妻が浮気するなんて許せない」という腹いせの気持ちで、夫が自分も浮気に走るというケースもあります。
夫婦がお互いに浮気を認め合うような仲なら良いのですが、離婚を考えていないのなら絶対にお勧めしません。離婚を考えている場合でも、慰謝料が相殺されたり、不利になることがありますので、自分から堂々と浮気のし返しするのはやめておきましょう。
④妻のことを無視する
妻のことが気に入らないので、無視して会話をしないようにしたり目を合わせないようにする。また、妻が作った料理を食べない、部屋にこもってしまう。
休日も妻と一緒に外出をしないなど、徹底的に妻のことを無視するという行動に出る場合もあります。このようなことを続けていても、解決には至らず、無駄に時間が過ぎるだけなので、これもお勧めできません。
⑤妻の両親や関係者に浮気を公表する
いきなり妻の両親や友人などに、妻が浮気していることを公表するのも賛成できません。
また浮気相手が妻の職場関係者だった場合には、職場に乗り込んだり、職場の上司に話しに行きたくなるかもしれませんが、思いつきで行動することはやめましょう。
どうしても浮気問題が解決しない場合に、離婚か夫婦仲を再構築したいのか、自分の気持ちが決まってから妻の両親などに相談に行くことはいいと思います。
他にも、妻の浮気の状況が把握できる場合に、夫が浮気現場に突入するという行動に出るケースもあります。
この場合は妻や浮気相手が逆ギレして暴力沙汰になる可能性もあります。
また、ネットやSNSなどに書き込むことも、妻が被害届を出した場合など、夫の仕業だとバレて、名誉毀損で訴えられる可能性があります。
どちらの制裁も、妻が夫に対して悪印象を持ち、離婚に至る確率が高くなります。
このような制裁をしなくても、浮気した妻に上手く制裁を加えるお勧めの方法がありますので挙げてみます。
①浮気発覚を伝えずにそのまま暫く様子をみる
スマホなどで、妻の浮気の証拠を知ってしまった場合は、まずは落ち着いてそのスマホの画面の写真を撮っておけるといいですね。
見つけてすぐに鬼の首を取ったように「これ、どういうこと?」などと問い詰めてしまうと、それ以降、妻は証拠になりそうなものを徹底的に隠すようになり、確認できなくなってしまいます。
賢い対応としては、浮気の有用な確証を得られるまで、気づいていないフリをして、妻に何も言わずに泳がせて証拠を集めることもお勧めします。
②探偵に調査を依頼して、証拠をつかむ
明らかな証拠がないのに妻の浮気を責めて、妻が浮気を否定し続ける場合には、逆に名誉棄損で訴えられてしまうかもしれません。
妻の浮気を見て見ぬふりするのでなければ、探偵に調査を依頼してきちんと証拠を掴むことも必要になるでしょう。
③妻や相手に念書・誓約書を書かせる
妻や相手に「今後は絶対に相手と連絡を取らない」「スマホはいつでも夫に対してオープンにしておき、秘密を持たない」「万一、再度浮気をしたら離婚する」などの内容の念書や誓約書を書かせて、署名捺印してもらう。妻に対して、今後の浮気をしないようにする狙いがあります。反省していれば書いてくれるはずですね。
④妻や不倫相手に慰謝料を請求する
浮気の有用な証拠があれば、妻や不倫相手に慰謝料の請求ができます。
相場としては、離婚しない場合は50~100万円ほど、明らかな不倫が原因で離婚する場合は300~500万円ほどのようです。
慰謝料を請求されることで、妻も相手も浮気したことを後悔し反省することも狙いです。
不倫相手には、「話し合い」や「内容証明郵便」や「調停・裁判」などで請求します。離婚しないで夫婦関係の再構築をする場合でも、「区切り」という意味で有効な方法です。
⑤離婚する
妻の浮気によって、妻と顔を合わせるのも辛いとか、どうしても妻のことが許せない場合など、離婚するという選択もあります。
夫婦に子どもがいる場合、離婚によって妻が子どもを引き取れずに、子どもと離れて暮らすことになったら、妻にとってはとても辛い制裁になるでしょう。
専業主婦やパート勤務だった妻の場合は、子どもを引き取ったとしても金銭的に苦しい生活を強いられる可能性もありますね。
離婚によって、夫である貴方自身も、子どもと離れて暮らしたり、一人で寂しい生活になるなどの予想もできます。よく考えて決断してくださいね。
いかがですか。
妻の浮気が、夫としての今までの「妻に対する自分」を見つめ直す良い機会にもなるのではないでしょうか。
まだ妻への愛情があるのか、妻を失いたくないのか、子どもにとってはどうすることがいいのか、意地やプライドだけで決めようとしていないか、よく考えて妻の浮気の制裁方法を決めましょう。