妻の突然のヒステリーに、どう対応したものかと悩んでいる男性もいると思います。
ヒステリーとは、精神病質の一種。満たされぬ欲求の反応として、種々の精神的・肉体的症状を起こす。症状が大げさで演技的色彩を持つ。病的に興奮して感情を統制できず、激しく泣いたり怒ったりする状態のことをいいます。(Wikipediaより)
「妻のヒステリー」のよくある特徴としては、次のようなものがあります。
- いきなり怒る・キレる・泣き叫ぶ
- 言葉遣いが乱暴になり、暴言を吐く
- 夫や子どもだけでなく、物にもあたる
- 被害妄想に陥って、文句を並べる
- 自分で自分をコントロールできない様子
- 同じことを繰り返し、会話にならない
理由もわからず、いきなり妻がこのようなヒステリーの状態になり、困ることってありませんか?
「俺は、そんなに怒られるようなことをしたかな」
「何にこんなに怒っているのか理解できないよ」
「何か話しても怒るし、黙ってても怒るし、どうしたら収まるのか」
一人でいくら考えても、これといった対応策は浮かんでこないのではないでしょうか。
妻が言っていることの矛盾を見つけて、理性的に黙らせたり、怒鳴り返して威圧して黙らせるようにしたりすることは、かえって更に怒らせることにもなりかねません。
ヒステリーの妻には、正論や理屈で反論しても無駄なのです。
できることといえば、「ひたすら謝ってみたり、黙って我慢してみたり、ひどい時には別の部屋に逃げたりして、その場をしのぎ、収まるのを待つ」といったところでしょうか。
妻がヒステリックに怒っている原因が何なのかわかれば、対応策も考えられるかもしれませんね。
妻のヒステリーは、妻にストレスが溜まっていることが原因になっていることが多いようです。
育児や家事、仕事などのストレスや疲れが溜まってしまい、発散の場がないことで、爆発してしまったということも考えられます。
また、妊娠中にも自身の身体が思うようにならないなどの肉体的なストレスや、出産に対して楽しみだけでなく不安を抱いての精神的なストレスもあるでしょう。
更に、出産後の「産後クライシス」で、夫のことを疎ましく感じてしまうこともあります。
そして、子育て中には、「子どもが思うように言うことを聞いてくれない」などの不満やストレスを感じているケースが多くなります。
他にも、夫が家事や育児に協力してくれないこと、夫の金遣いのこと、夫との価値観の大きな相違、姑との関係などに不公平感や不満を持ち、それが夫に上手く伝わらないことや、夫に話を聞いてもらえない、認めてもらえない、感謝されていないと感じて、妻がヒステリーになってしまうこともあります。
妻のヒステリーは、夫が辛いだけでなく、子どもがいる場合、子どもへの悪影響もあるので、注意が必要です。
母親がヒステリーだということで、考えられる子どもへの影響を挙げてみます。
- 母親の顔色をうかがう子どもになり、のびのび発達できない
- 言いたいことを言えず、我慢ばかりする子どもになってしまう
- 子どもは親の背中を見て育つので、同じようになってしまう
- 委縮して、いつも怯えていて、キレやすい子どもになってしまう
子どもにまでこのような悪影響があるのですから、早いうちに「妻のヒステリー」を収める対応策を見つけたいものですね。
では、「妻のヒステリー」への対応策を考えてみましょう。
①妻の話をちゃんと聴く
話の聞き方としては、決して否定せず、淡々と「そうだね」「不安なんだね」などと同意を示すことです。
例えば、「私は、夜眠れなくて寝不足なのよ!」と言われたら「夜眠れなくて寝不足なんだね」と妻が言っていることをそのまま返す「オウム返し」で答えることもおすすめですが、あまりやり過ぎるとイヤミになりますのでほどほどに。違うと思うことには、否定するのでなくて「うーん」と考えるふりでもしてやり過ごしましょう。
妻が「ちゃんと聞いてくれている」と思うことが大切です。
②妻のストレスの原因を知る
妻のストレスの原因や、夫に対する不満や不平、家事や子育てに関する苦労や悩みなどを聞き出しましょう。精神的・肉体的な負担や疲労が溜まっていることも考えられます。嫁姑問題や、ママ友などとの人間関係で悩んでいるかもしれません。
③妻の不安や不満を受け止める
実際に妻がどのような不満や不安を持っているのか、夫にどうしてほしいと思っているのかを聞き出しましょう。
家事や育児など、いつも頑張っていることに対して認めて感謝の言葉をかけて、受け止めてあげましょう。
決して反論しないように気をつけてくださいね。頑張っていることを認めてもらえることで、少し気持ちが落ち着くことも期待できます。
④妻のストレスを解放、発散できる場を作る
例えば、貴方が子どもを連れ出して、妻に自由な時間を作ってあげる。
妻に、実家に帰ってゆっくりしてくることを勧めてみる。親やシッターに子どもを預ける時間を作る。
旅行に誘ってみる。家事代行サービスを利用する。妻が友達と飲みに行ったり、旅行やショッピングに行ったりすることで、ストレスも解消できるのではないでしょうか。
⑤夫婦仲を見直して改善する努力を
夫婦仲がギクシャクしていることが、妻のヒステリーの原因のひとつになっていることもあります。
夫婦がセックスレスだったり、スキンシップがないようなケースも考えられます。キスやハグをすることや、「愛してる」「いつもありがとう」などの言葉かけを心がけるだけでも、妻のヒステリーが落ち着くこともあります。
いかがですか。
すぐに泣き出したり、見栄っ張りで愚痴が多く、自己中心的な女性がヒステリーになりやすいようです。
怒りのぶつけ先が夫しかいない、夫のちょっとした何気ない行動にもイラつく、などということで夫にイライラをぶつけて、溜まったイライラやストレスを爆発させてヒステリーの状態になってしまうのでしょう。
貴方だけが悪いということはありませんので、「自分が悪い」と自分を責め過ぎないでくださいね。
怒りの感情を抑えられないのは、妻の問題なのですから、妻の怒りの感情を何とかするしかないのですね。
しかし、一緒に暮らしているのですから、妻がヒステリーの時も、逃げ出したり放っておくわけにはいきませんね。
夫の貴方が、日ごろから妻に気を配り、妻の話に耳を傾け、親身になって一緒に考え、家事や育児に協力体制を整え、愛情を注ぐことで、妻のヒステリーが少しでも減ることが望めるでしょう。
しかも、夫婦仲が今より良くなることも期待できますよ。