「最近、妻の様子がおかしい、”うつ”なんじゃないかな」と考えて悩んでいませんか?
妻に笑顔がなく、いつも暗い顔でいられると、家に帰るのも辛くなりますよね。
何とか、妻が”うつ”なのかどうか、また、原因や対応を知って家庭に妻の笑顔を取り戻したいですね。
最初に、代表的なうつ病のサインとしては、どのようなものがあるのか見てみましょう。
<妻のうつ病のサイン>
妻のうつ病のサインとして、代表的なものを挙げてみます。
- 元気がなく、ぼんやりしている食欲がなく、食べるのが面倒、おいしくない
- 小さなことに腹が立ち、イライラしている
- 家事ができない、ミスが多い
- 朝早く目覚めてしまったり、起きるのが苦痛
- 夜も寝付きが悪く、眠りが浅い
- 人と話すのが億劫で、外出を避ける
- 趣味にも興味を示さない
- 肩こり頭痛便秘などがある
今までと違って、上記のようなサインが目立ち始めたら、妻のうつ病を疑ってみてもいいでしょう。
きっと、心も身体も悲鳴をあげている状態だと思います。
そもそも、うつになりやすいタイプの女性っているのでしょうか。
<”うつ”になりやすいタイプの妻>
女性の中でも、比較的”うつ”になりやすい傾向があるタイプの女性の特徴を挙げてみます。
- 真面目で完璧主義、手を抜けない
- 愚痴や不満を言えずに溜めてしまう
- 友達が少なく孤独や不安を感じている
- ストレス発散がうまくできない
- 責任感が強い
- 夫のDVやモラハラを受けている
- 夫の不倫や浮気風俗通いに悩んでいる
- 夫から離婚や別居を言われて不安に思っている
このような状況にある女性は、”うつ”になりやすいと言われています。
あなたの妻はどのくらい当てはまっていますか?
実際に「妻は”うつ”かも」と思ったら、どのように対応すればいいのでしょうか。
<「妻がうつかも?」と思ったときの対応>
妻の様子がいつもと違い、「うつなんじゃないかな」と思ったときにはどうすればいいのでしょう。
“妻のうつ”を疑ったときの対応を考えてみましょう。
①早めに気づいてあげる
うつ状態は、少しずつ徐々に症状が現れるものです。しかも、本人が自覚できるものでもありません。
「いつもの妻と違うな」「なんだか最近笑わなくなったな」など”妻のうつ病のサイン”に気がついたら、できるだけ早く対処しましょう。
サインを見逃さないためにも、1日1回数分でもお互いの顔や目を見て会話をするようにしましょう。妻からのSOSを逃さないようにすることも大切です。
②素人判断で決めつけない
気分が落ち込んでいそうなので、”気分転換”にと遊びや旅行に誘っても、うつ状態にある場合、本人は楽しめないものです。
妻に「自分の持ち方ひとつで変わるものだ」「サボってるんじゃないよ」などと決めつけたり、勝手に「オマエはうつだから離婚だ!」などと決めつけたりせず、妻の辛さに優しく向き合ってあげましょう。
③専門家や医師を頼る
「妻が”うつ”かもしれない」と思ったら、早い段階で精神科医や臨床心理士を頼りましょう。
本人が受診を拒否をした場合は、家族が先に相談するという方法もあります。
専門の精神科医は、家族としての対応の仕方を教えてくれることも望めます。ただし、この場合は、保険の適用ができない”自由診療”となり、薬の処方もできません。
本人や家族だけで抱え込むことなく、周りに協力を求めることも大切です。
④”妻のうつ”を理解する努力を
うつは回復する病気です。過度に構い過ぎたり、突き放すことなく、愛情を持って妻に寄り添うことが大切です。
焦らずに諦めずに優しく見守りましょう。
「頑張って」と励ますことは逆効果だという考え方もありますが、夫や子どもからの心からの応援は、妻の力になることもあるようです。
妻本人も周りの家族も、自分のできる範囲で頑張っていけばいいのですね。
⑤”産後うつ”の場合もある
出産後の女性にみられる”産後うつ”である可能性があります。乳児に手がかかり寝不足が重なったり、24時間子どもにかかりきりの慣れない生活で疲れきってしまったり、他の子どもと比べて心配があり不安になったり、育児に非協力的な夫への不満などで”うつ状態”になってしまうケースがあります。
妻に労いの言葉をかけたり、できそうな育児を分担することも有効ですが、産後の”鉄欠乏性貧血”が原因で、鉄剤の服用で楽になるケースもあるようです。
“産後うつ”を疑ったら婦人科の受診をお勧めします。
⑥”介護うつ”の可能性もある
妻が家族や親族の介護にあたっている場合、”介護うつ”の可能性もあります。
介護による肉体的や経済的な負担、精神的なストレス、ひとりで取り組んでいる場合の孤独感などで、やる気がなくなったり、睡眠障害や倦怠感、不安感や憂鬱感があったり、家事も介護もできなくなったりします。
妻にこれ以上無理をさせないように、早めに地域の行政に相談したり、介護サービスの利用を考えたり、医師に相談してみてください。
⑦離婚を考えるのはどうか
“妻のうつ”がひどくなり、家事全般が全くできなくなったり、常に横になっていたり、夫婦関係に悪影響が及んでいるような場合は、離婚を視野に入れて今後のことを考えることもあるでしょう。
「回復の見込みがない強度の精神病」と認められれば離婚事由にあたります。
妻のうつ病が”重度”で「婚姻を継続しがたい重大な事由」となれば、調停や裁判で離婚を申し出ることも可能です。この場合には、弁護士に相談することをお勧めします。
<さいごに>
うつは、酷くなると入院治療になったり、放っておくと悪化して”自殺”に至ることもあります。
“妻のうつ”には、夫婦の信頼関係がとても大切なのです。
普段からお互いに興味を持ち、相手の様子の変化に少しでも早く気がつけるようにしましょう。
妻のストレスの元に気づき、早期発見、早期対応ができるといいですね。